「採用するなら福祉士持ちを優先するね。当然」
地域の施設連絡会後の飲み会にて、こんな話題で盛り上がりました。
話の発端は、職員採用面接で求職者の保有資格はどの程度参考にしているかの問いが参加者から出たのです。
資格持ちが有利になる事は必然

冒頭の発言をした参加者は大規模法人の職員採用面接を担当する施設長さんです。
「当然と言うのは何故?」
と聞いてみたところ、実に的確な返答に納得しました。
内容は以下の通り。
- 国家資格の福祉士は自ら取得するための努力を行った証。職務経歴や面接時の質問では読み取れない学びの証。
- 福祉士資格は支援費加算の対象になる。収益面からもアドバンテージはある。
- 支援員の資格保有率は事業所・法人にとってプラスイメージに働く可能性が大。
実にごもっともな意見です。
もちろん資格だけが重要な訳では無い
では、面接時の受け答えや経歴に難があるが、福祉士資格保有ならば優遇するかについては様々な意見が飛び交いました。
大まかにまとめると
数十名単位の職員集団が形成されている施設の場合は資格保有を優遇する、20名以下程度の小規模施設の場合は有資格より長く勤務してくれそうな経歴を重視する結果となりました。
この結果について、お酒の席と言う状況も相まって雑談と言う名の議論が展開されました。

数十名の職員集団が形成されている施設において新たな支援員一人の増減はそこまで影響はない為資格名は有益である。規律で統率し支援を展開する現場が出来上がっている事に加え、異質な言動のあるスタッフがいても職員文化・風紀でいずれ淘汰される。と言った感じである。
一方、小規模職員集団の場合は職員一人一人のパーソナリティが集団に大きく影響されるため経歴や人柄は重要な採用項目になるとの事です。
とある施設長さんの話ですが、権利意識の高い職員を採用した結果・・・
休憩時間と休憩パーソナルスペースの確保、勤務時間における仕事量の妥当性、有給休暇100%取得して何が悪い?といった、労働者としての権利を皆が主張して利用者支援を優先した配慮バイアスが崩壊した苦労話が印象的でした。
一人の生活支援員を採用する考え方も様々で興味深い内容となりました。
中途採用に限った話ですが“学歴を重視する”人は一人もいませんでした。
最後に私の考えは?
端的に申し上げると“私と気が合いそうかどうか”が最優先です。
そんな適当な基準と思われるでしょうが、たどり着いた結果です。
もちろん経歴や保有資格は選定の影響には反映されます。
何より、私の質問に対して共感できる・納得できる返答をくれる様な方と仕事がしたいという邪な考えです。
もし、福祉施設の求職を希望している人にどうしても伝えたいことは・・・
“清潔感のある服装、清潔感のある髪型、落ち着いた話し方“
この点が出来ていない求職者は非常に多いです。
逆に言えばこの程度の事で評価は上がるのだと思ってくだされば。
最後まで読んでいただきありがとうございました。



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